魂の1回転 vol.6「初実戦」(5/5)
<目次>
1.第1停止の高揚
2.浮かぶ疑念
3.“フワッ”を形成する要素 3つ
4.魂を込めた2つ
5.誇りに思っても良いものの始まり
5.誇りに思ってもよいものの始まり
パネル奥の左上角に黒い棒が止まっています。
中と右では上から下に流れるカラフルな光の筋。
少し離れたところから、誰かが大当たりを引いた快活な音が聞こえてきます。
10秒数えて中のボタンを押し、また10秒数え右のボタンを押しました。
ハズレを確実に判断するためなら、青を狙って右を先に押し最後に中とハサミ打ちする方がよいことはわかっていました。
でも、右を先に押すと押した瞬間にハズレが濃厚になってしまいます。
当たっていないと感じていながらも、少しでも長く「もしかしたら、、」といった期待感を味わっていたかったので、右中とは押せませんでした。
パネルの中央に赤が止まり、右の中段に黒が止まりました。ハズレでほぼ決まりです。
「500円玉1枚、ペットボトルのお茶2本、せんべい1袋」と千円札の交換になりました。
交換をすませ歩いていると、出入り口のイスに座るお年寄りの話し声が聞こえてきました。
「ラッシュ入るけど全部単発だよ、前田慶次参上っていったけど当たんねぇ。こういう日は駄目だね、帰る」
負けたのか勝ったのかはわかりませが、自分の中に心境を理解できる共通言語のような感覚があるのを感じました。
振り返ってみると一番ドキドキした瞬間が、レバーオンの瞬間なのか、保護メガネをつけた店員が後ろを通り過ぎた瞬間なのか、じつは女性店員にアルコールスプレーをふりかけられた瞬間なのか、、ボヤけてはっきりしません。
レバーオンのドキドキが女性に負けてしまっているようでは、依存の切り替えが危ぶまれます。
もっとレバーオンの瞬間がドキドキッと高揚で満ち溢れるよう、準備をしっかりする必要があると改めて思いました。
これから帰って未完成の記事を仕上げたいと思います。
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